【香港・QE2世C】1番人気ラブリー4着…直線伸びず道悪に泣く

[ 2016年4月25日 05:30 ]

4着に敗れたラブリーデイ

 道悪に泣く不運な敗戦になった。日本馬3頭が参戦した第42回クイーンエリザベス2世カップは1番人気ラブリーデイの4着が最高着順。7番人気ヌーヴォレコルトは6着、6番人気サトノクラウンは12着に終わった。今年の香港ダービー馬ウェルテルが圧巻のパフォーマンスで4馬身半差の快勝。地元馬の意地を見せる勝利になった。

 初の海外遠征はホロ苦い結果に終わった。最内枠からゲートを飛び出したラブリーデイは5番手で折り合いに専念。ロスなく内を回ってポジションを上げると直線入り口では早くも先頭をうかがう勢いだった。ただ、そこからがもどかしいほど伸びない。勝ったウェルテルと6馬身差の4着が精いっぱい。初コンビを組んだモレイラはパートナーの頑張りを称えた。

 「馬はよく走ってくれた。けど道中ハミをかんだ分、最後はいっぱいになってしまった。この馬に乗せてもらったことは光栄です」

 シャティンの2000メートルはスタンド前からスタート後、すぐ1コーナーに差しかかるコース形態で内枠が有利とされる。ところが絶好と思われた最内枠がアダになった形。他馬の出脚が速くポジションを取りにいかざるを得なかった分、ムキになるシーンがあった。さらに香港は毎日のように雨が降り、この日も降ったりやんだりで馬場コンディションは8段階で4番目に重い「YIELDING」の表示。得意とは言えない道悪で厳しい戦いを強いられた。池江師が悔しそうに振り返る。

 「直線は手応え十分で押し切れたかと思ったんですが…。1コーナーまである程度、出していってエキサイトした分、それが最後に影響しました。これなら真ん中の枠の方がスムーズだったかもしれないです」

 帰国後は検疫、放牧を挟んで昨年制した宝塚記念(6月26日、阪神)を視野に入れる。「あくまでも状態次第でオーナーと相談しながらですけど、宝塚記念連覇を目指す方向になると思います」。この経験をバネにして国内戦に全力投球していく。

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2016年4月25日のニュース