菜七子フィーバー高知上陸!重量面も優遇、初勝利で満開スマイルだ

[ 2016年3月15日 05:30 ]

藤田は高知で初勝利を目指す

 16年ぶりのJRA新人女性騎手・藤田菜七子(18)が15日、公営・高知競馬に参戦する。計6鞍に騎乗し、ドキドキのナイター競馬にも初挑戦。注目の女性騎手の第一人者・別府真衣(28)とのなでしこ対決も2、3、4、12Rで実現する。3日の川崎デビューから16戦未勝利の菜七子。お預けとなっている初勝利の瞬間は高知で訪れるのか!?

 高知で満面の菜七子スマイルが飛び出すか!?ここまで川崎で6鞍、中山で10鞍騎乗し、2着2回とまだ勝利の女神にほほ笑んでもらえていない菜七子。15日は1、2、3、4、8、12Rの計6鞍に騎乗予定。特に1、3、12Rでは有力馬に騎乗しており、最終レースまで目が離せないラインアップがそろっている。待望の歓喜の瞬間が訪れるのか。だが菜七子に緊張した様子はない。「地方はどこにでも行きたいと思っている。高知どころか四国に行くのが初めてで、おいしいカツオが楽しみ」とあどけない笑顔で話した。

 高知の出走表には中央では見慣れない「★」マークがある。これは騎乗馬に負担重量4キロ減で騎乗できるという意味。高知では免許取得から3年未満で20勝以下の騎手に3キロ減、さらに女性騎手1キロ減と恩恵を受けられるため。川崎は減量なし、中央では3キロ減で騎乗した菜七子。重量面でも優遇されており、初Vの大きなチャンス。全長1100メートルの小さめのコースについても「(コースについて)いろいろな人に話を聞いている。内側の砂が深いらしいので、2~3頭分空けて走りたい」と対策はバッチリだ。

 高知所属で女性騎手の第一人者・別府真衣(28)とは2、3、4、12Rで対戦が実現。「別府さんは尊敬している騎手。いろいろ話を聞いてみたいし、技術も盗みたい」と目を輝かせた。また4R「はりまや盃」はM・デムーロ、戸崎、福永、岩田のJRAトップジョッキーが顔をそろえる豪華競演だ。

 04年、ハルウララに武豊が騎乗して以来のフィーバーに、高知競馬場もうれしい悲鳴を上げている。高知競馬場業務課の香川景さんは「メディアの取材依頼は35社以上。最終レース後のシャトルバスは通常の1台から3台に増やします」と説明。よさこいならぬ菜七子まつりに高知は沸くはずだ。

 ▼高知競馬場 全長1100メートル、右回り。幅員22~27メートル、高低差1・58メートル。フルゲート12頭。高知県高知市長浜宮田2000。高知駅からタクシーで20分。

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