【東京新聞杯】スマートレイアー逃げ切りV 吉田隼好エスコート

[ 2016年2月8日 05:30 ]

先行したスマートレイアーの吉田隼(右)はターフビジョンを見ながら余裕の逃げ切り勝ち

 東京メーン「第66回東京新聞杯」は、紅一点スマートレイアーが絶妙なラップを刻んで逃げ切り勝ち。一昨年の阪神牝馬S以来、重賞2勝目を挙げた。

 有馬記念をゴールドアクターで制した吉田隼に導かれ、紅一点スマートレイアーがデビュー19戦目で初の逃走劇。切れ味が身上だが、鞍上がスタート直後に軽く促すとすんなりハナを切った。「先生(大久保師)から“ゴールドアクターみたいに(好位で)乗ってくれ”と言われました。“タイプが違う”と心の中で思いましたが、出して行ったら反応してくれました」。前半3F通過36秒0は近10年で2番目のスロー。直線半ばで右ムチを入れられるとスイスイ加速。3F33秒5で上がられては後続はお手上げ。2着エキストラエンドには2馬身差の快勝だった。

 14年阪神牝馬S以来、1年10カ月ぶりの重賞2勝目。6歳を迎えても衰えは感じない。大久保師は「今は飼料や施設も良くなっている。ケアすれば若さを保てる」と胸を張った。春は阪神牝馬S(4月9日)からヴィクトリアM(5月15日、東京)へ。G1は5回挑戦して13年秋華賞の2着が最高。円熟期を迎えたレイアーが、悲願のG1獲りへ勝負の春を迎える。

 ◆スマートレイアー 父ディープインパクト 母スノースタイル(母の父ホワイトマズル)牝6歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・大川徹氏 生産者・北海道新ひだか町岡田スタッド 戦績19戦7勝 総獲得賞金2億7241万8000円。

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2016年2月8日のニュース