【東京新聞杯】グランシルク池添で変わる!“追える男”の手腕に懸けた

[ 2016年2月3日 05:30 ]

新コンビで重賞初勝利を狙うグランシルク

 今週の東京メーンは伝統の芝マイル重賞「第66回東京新聞杯」。善戦マン返上へ、グランシルクが新たに池添謙一(36)を鞍上に迎え勝負を懸けてきた。スイープトウショウ、オルフェーヴルなど追い込み馬とのコンビで、大一番で結果を出してきた鞍上の力を借りて、初の重賞タイトル獲りを狙っている。

【東京新聞杯】

 グランシルクはデビューから10戦して、掲示板(5着)を外したのは富士S(6着)の1戦だけ。抜群の安定感を誇る一方で、昨年3月の500万勝ち以降は勝ち切れないレースが続いている。ただ、前走・ニューイヤーS(3着)で見せたように、上がり3F最速となる32秒9の切れ味は、このメンバーでも一級品。前走は結果的にスローペースに泣いたが、展開に左右されてしまう面があるのは追い込み馬の宿命と言うほかない。

 初重賞獲りへ、陣営は新たに池添を鞍上に迎える。2年連続リーディング騎手の戸崎からのスイッチ。池添といえばスイープトウショウ、デュランダル、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、ショウナンパンドラなど、大舞台で追い込み馬に乗せたら、この上なく頼もしい実績を残している。

 戸田師も「良さを引き出してくれる乗り方をしてほしい。手が合えば変わってくれそうだし、タイプ的に合いそうな気がする」と、持ち味を最大限に引き出す騎乗に期待を膨らませている。

 3日の最終追いには、池添が栗東から駆け付ける予定。「競馬と違って稽古は乗りやすい馬だが、感触をつかんでくれれば」とトレーナー。1週前は併走馬を追走して馬なりで楽々と先着。斎藤助手は「体重の変化はないが、体の張り、体つきは大人になっている」と状態に太鼓判。東京コースは4戦して2着が最高。「NHKマイルC(5着)のように、このコースはスローの瞬発力勝負になりやすい。長くいい脚を使うタイプなので、できればペースが流れてほしい」と同助手は願うように話した。

 展開の助けも必要になるが、勝負度胸の据わった池添の起用で、初の重賞タイトルがグッと近づいてきそうだ。

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