競い合いながら成長続ける“トリプルリバー”

[ 2015年12月18日 05:30 ]

同期のヤングジョッキー(左から)滝川、石川、笹川

 【地方競馬です!!】どの世界でも同期は仲間であり、ライバルであり、いつもどこか意識し合う相手だ。石川倭(やまと、20=北海道)、笹川翼(21=大井)、滝川寿希也(じゅきや、20=川崎)も、それぞれ腕を磨きながら互いの騎乗姿を見つめている。

 全員デビュー3年目。栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターの第91期騎手候補生だった。11月23日から来年1月22日まで石川が大井で期間限定騎乗を行っているため、センター卒業以来初めて3人が同じ競馬場で競う。石川が南関騎乗を始めた11月23日には1Rで笹川、2Rで石川、6Rで滝川…。まるで示し合わせたかのように全員が勝利。さらに11Rでは初めて同じレースにも騎乗。91期生の競演で大井を盛り上げた。

 「やはり同期は気になるし、誰かが勝つとうれしくもある。刺激を受ける」と口をそろえる。11月25日の勝島王冠で重賞初制覇を果たし、翌26日には通算200勝を達成と、勝利数で3人のトップを走る笹川。すでに北海道で重賞5勝を挙げ、実績を着実に積み上げている石川。滝川も今年は勝利数が昨年から倍増。17日には川崎1Rで通算100勝を達成して2人を猛追する。「一鞍一鞍大事にして川崎のトップを目指したい」。滝川からは頼もしい言葉が聞けた。上を目指す気持ちはほかの2人も同じ。石川、笹川、滝川。期間限定で南関に現れた“トリプルリバー(川)”に注目だ。 (秋田 麻由子)

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2015年12月18日のニュース