【阪神新馬戦】グルーヴ最後の産駒ショパンが奏でるV競走曲

[ 2015年12月18日 05:30 ]

日曜の阪神5R新馬戦でデビューするショパン

 現役時に96年オークスと97年天皇賞・秋のG1・2勝を挙げ、繁殖馬としても多くの活躍馬を輩出した女帝エアグルーヴの最後の子ショパン(牡=角居、父キングカメハメハ)が、日曜の阪神5R新馬戦(2000メートル)で待望の初陣を迎える。

 初子アドマイヤグルーヴは03&04年エリザベス女王杯連覇のG1・2勝を含め重賞5勝。また、全兄にあたるルーラーシップは12年クイーンエリザベス2世カップ(香港)のG1勝ちを含め、同じく重賞5勝。他にも09年スポニチ賞ステイヤーズSを制したフォゲッタブル、12年マーメイドS優勝馬グルヴェイグなど重賞馬を送り出した名牝は、ショパンを出産した直後の13年4月23日、内臓出血で急死した。ファンからも大きな注目を集める良血に、岸本助手は「血統馬の雰囲気はある」と素質を認めた上で「持っているものはあるが、まだ出し切れていない」と慎重に話している。

 16日の最終追いはコンビを組むM・デムーロを背にCWコースで5F69秒2~1F13秒2(馬なり)。先輩のリベルタス(7歳オープン)に胸を借り、1馬身遅れで食らいついた。デビューに向けて、何度も感触を確かめてきた鞍上は「まだ子供っぽいけど、走るね」と期待を寄せる。鞍上は半姉アドマイヤグルーヴの子ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)で、今年の皐月賞&ダービーのクラシック2冠制覇を飾った。誰からも愛されたエアグルーヴの忘れ形見を、名手が初陣Vへ導くか注目だ。

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2015年12月18日のニュース