【日本ダービー1週前追い】ドゥラ2冠へ加速!3頭併せ4馬身先着

[ 2015年5月22日 05:30 ]

石橋を背に3頭併せで追い切るドゥラメンテ(右)

 ダービー(31日、東京)の1週前追いが21日、東西トレセンで行われた。美浦では2冠を狙うドゥラメンテ(牡)が3頭併せで先着と躍動感あふれる動きを見せた。

【日本ダービー】

 皐月賞馬らしい圧巻の動きだった。2冠を狙うドゥラメンテはWコースで3頭併せ。向正面から馬場入りし、3角手前で先行していたオコレマルーナ(6歳1600万)に追いつくと、すぐ後ろを追走していたシャドウパーティー(6歳1600万)が内に入り、直線を待たずして3頭併走の形に。経験豊富な古馬に内外からプレッシャーを受けながらのコーナリングだったが、動じることなくスムーズにクリア。直線に向くと2頭の間をスパッと割るように、瞬時に抜け出して内のシャドウに4馬身先着した。

 計時は5Fから70秒7~55秒1~39秒7。馬なりのままラスト1F12秒5と切れた。橋本助手は「最初の入りが思っていたよりも遅くなった。全体の時計は遅いが、しまいの動きは問題なかった。気持ちも入っていい状態」と納得の表情を見せた。

 皐月賞の斜行の要因ともなった“やんちゃ”な気性は相変わらず。この日も追いきり前のウオーミングアップでダートコースに入った時点で、首を大きく上下に振ってスイッチオン。Wコースに入場する地下馬道の出口でも、後ずさりを繰り返した。「馬場入りを嫌がったり、テンションが高かったりと、気性面を完全にコントロールできているわけではない」。橋本助手は苦笑いを浮かべながらも「行儀の悪い面はあるが許容範囲と考えている。元気がいい証拠」と前向きに捉えている。

 気性の激しさが皐月賞で見せた爆発力につながっているのも事実。追い切りまではテンションが高かったが走りだしてからは折り合いを欠くシーンがなかった点にも、確実な進歩が見てとれた。あり余るエネルギーをレースで全て戦闘力に変換できれば。2冠への道はおのずと開けるはずだ。

続きを表示

2015年5月22日のニュース