【阪神大賞典】ゴールドシップ阪神で良化 仕上がりなら昨年以上

[ 2015年3月17日 05:30 ]

ゴールドシップが得意のレースで強さを発揮する

 今週の阪神日曜メーンは1着馬に天皇賞・春の優先出走権が与えられる「第63回阪神大賞典」。注目はG1・5勝に加え、このレース2連覇中と実績断然のゴールドシップ。それでもどこか信頼しきれないのは“気ムラ”な面が時折顔をのぞかせるからだ。前走・AJC杯は単勝オッズ1・3倍の断然人気だったが、持ち前のまくり脚は影を潜めて7着に沈んだ。今浪厩務員が「レース後すぐに息が入った」と話すように力を出し切っていない。敗因は状態面ではなく気持ちの問題だ。

 「具合は有馬記念(3着)と比べても本当に良かった。でも気分を害されるとダメだからね。ペースが遅かったのもあるかな。平均ペースで、自分のリズムで走れればいいんだけど」

 持ち前の長くいい脚を生かすためには、一定のペース、自分から動いていく形が望ましい。重要なのはいかに気持ち良く走らせられるか。【5・1・0・0】と抜群の相性を誇る阪神コースで反撃を期している。

 「ペースが遅いと思ったら去年のように前にいってもいいしね。馬体がなかなか絞れないけど、状態は引き続きいいよ」

 現在は526キロ(前走時516キロ)。カイバ食いが良く、追い切りで負荷をかけても馬体重はなかなか減らない。それでも1週前追いが坂路4F51秒4の猛時計で、抜群の動きをみせたように、昨年に比べても気配はいい。さらにパワーアップした印象すら受ける。

 「宝塚記念みたいに、力通り走れれば勝つんだよ。去年でいえば、春の天皇賞(7着)は状態が凄く良かったけど負けた。でもその後結果を出してくれた」

 人気を裏切って馬群に沈んでも、すぐさま巻き返すのがこの馬。今回はメイショウカドマツなど先行馬がそろってペースはおあつらえ向き。宝塚記念を連覇しているように、得意レースでは無類の強さを発揮する。芦毛の怪物が再びファンの期待に応えるつもりだ。

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2015年3月17日のニュース