【フェブラリーS】松山×コーリンベリーに秘策あり!?

[ 2015年2月18日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=17日】今年の出走予定メンバー16頭のうち関西馬が14頭を占めるが、騎乗する栗東所属のジョッキーは6人のみと意外に少ない。火曜朝、寺下は騎乗する騎手に感触を聞こうと探したが、なかなか見つからない。しょんぼりして調教スタンドに戻ると、1階の控室で松山が休憩していた。コーリンベリーとのコンビでG1に挑む。さっそく直撃した。

 「G1馬や、重賞を勝っている馬もいる。相手はかなり強いですね。ただ、前走のように自分の形に持ち込めた時は強い馬。チャンスはゼロではないですよ」

 前走が、とにかく強かった。有馬記念当日のファイナルS。阪神競馬場にいた寺下は、その強さを目の当たりにした。逃げて3馬身半差のV。今年の飛躍を予感させる、圧勝劇だった。非凡なスピードはG1でも通用しそう。「2番手からでも競馬はできるけど、スタートが速いし普通にハナに行くことになるでしょう」と先手を奪う構えだ。

 昨年は16番人気のコパノリッキーが、2番手から抜け出して大波乱を演出。前半4F48秒0は過去10年で最も遅い流れだった。「昨年はスローでしたしね。ああいう形なら」と希望するが「リッキーが2番手にいるだろうし、1番人気にマークされたら厳しい」とけん制。とはいえ、コパノリッキーも今年は人気を背負う立場だ。ライバルからのマークもきつくなり、早めには動けないはず。そうなれば、勝機も生まれる!?

 最後に理想のペースを聞くと、松山は「秘密です」と、サラリとかわして立ち去った。その時に一瞬、浮かべた不敵な笑みを、寺下は見逃さなかった。

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2015年2月18日のニュース