昨年不合格M・デムーロ、リベンジ成功「泣きそうなくらい興奮」

[ 2015年2月6日 05:30 ]

昨年の高松宮記念ではコパノリチャードに騎乗しG1・10勝目をマークしたM・デムーロ

 海を越えて香港に吉報が届けられた。昨年度は1次試験で不合格になったミルコ・デムーロが2度目の受験で合格。現在は香港で騎乗しており、JRAを通して喜びのコメントを発表した。

 「調教を終えて帰ってきたところで合格のお知らせをいただきました。凄く凄くうれしくて泣きそうなくらい興奮しています」

 母国イタリア競馬界は財政危機による賞金カットや未払いで存続危機に陥っている。99年に初めてJRA短期免許を取得して毎年、来日しているミルコは日本に活躍の場を求めた。昨年度は最大の壁とみられた2次試験(日本語による口頭試問)に進むことすらできず。一から出直し、夢をかなえた。

 10年有馬記念を制したヴィクトワールピサと翌年のドバイWCに参戦。東日本大震災発生後の歴史的勝利で「日本を愛しています」と涙を浮かべたのは胸を打たれるシーンだった。「日本競馬のために、そして自身の成功のためにベストを尽くします」。来月1日が新たなスタート地点。ミルコの夢にはまだまだ続きがある。

 ◆ミルコ・デムーロ 1979年1月11日、イタリア生まれの36歳。94年にイタリアでデビュー。97~00年は同国リーディング首位。JRAでは99年に短期免許で初騎乗。JRA通算354勝。G1は03年皐月賞、ダービー(ネ オユニヴァース)など10勝。

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2015年2月6日のニュース