優秀女性騎手賞・岩永、500勝へ気合

[ 2015年2月6日 05:30 ]

NARグランプリで優秀女性騎手賞に輝いた岩永千明

 【地方競馬です!!】岩永千明(32=佐賀)がデビュー11年目で初のNARグランプリ優秀女性騎手賞に輝いた。14年は目標を立て、頑張り通す大切さを実感した。年間50勝、通算300勝、GP受賞。目標は全てクリアした。11年荒尾での36勝が過去最高だったが、佐賀移籍3年目の昨年は53勝を挙げ、所属場リーディング9位。自身初のトップ10入りを果たした。

 葛藤もあった。所属していた幣旗吉昭師が3月に引退。不安がよぎり「引退」の文字もちらついた。しかし、山下定文厩舎への所属が決まり、師や乗せてくれる馬主への感謝を懸命に結果で示した。昨年は過去のレースVTRを見て研究する機会を意識的に増やしたという。開催時だけでなくオフにも下準備し、自分なりのイメージとレースプランを胸に実戦に挑んだ。

 予期せぬ経験もあった。世界を舞台にした女性騎手シリーズに招待され、5月に英国ニューベリー、11月はUAEアブダビへ。言葉や細かいルールの違いに苦労し、11、12着に終わったが収穫は大きかった。「世界ではこんなに女性騎手が活躍している。もの凄く励みになった」

 15年の目標は決まっている。「昨年良かったのに今年はダメだったねと言われないように」。3日、高知の別府真衣が女性歴代地方最多626勝の宮下瞳さん(名古屋、11年引退)に次ぐ500勝を達成した。「3人目を狙う?それも目標にします」。岩永は笑顔で話した。(池田 裕文)

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2015年2月6日のニュース