長塚が引退会見「やり残しない」 選手会脱会問題で自粛中の幕引き

[ 2015年1月29日 05:30 ]

17年間の選手生活を終えて、引退会見を行った長塚智広

 アテネ五輪(04年)の自転車競技チームスプリントの銀メダリストで競輪のトップ選手・長塚智広(36=茨城・81期)の引退会見が28日、東京都渋谷区の岸記念体育会館で行われた。

 長塚は会見の冒頭で「私は自転車競技者として引退するというご報告をさせていただきます」と切り出した。茨城県の取手一高から自転車競技を始め、アテネ五輪での銀メダル獲得、そして本業の競輪で11年にG1小倉競輪祭を優勝。「自転車競技者として競輪選手としてやり残したことはありません」と自転車人生を振り返った。

 引退の理由は「1年近く現役を休んでいる中でいろいろ考えることもあり勉強もした。(五輪の)メダリストとして自分がやりたいことが見つかった。前向きな気持ちです」と語った。選手会脱会問題で自粛休場中の引退には「競技力も含めていろいろ考えて自分で判断した」と答えた。

 今後は「東京五輪に向けてトップアスリートとしてお役に立ちたい。日本をスポーツで元気にする仕事に積極的に参加していきたい」。スポーツの治療と医療、自転車のさらなる普及に関する活動を主にする考えを明かした。20年の東京五輪を目指す自転車競技の後輩に「日常の生活が大事」のアドバイスを残して17年間の選手生活に幕を閉じた。

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2015年1月29日のニュース