【根岸S】ロゴタイプ、ド迫力馬なり80秒5 砂初挑戦へ抜かりなし!

[ 2015年1月29日 05:30 ]

併せ馬で迫力満点のロゴタイプ(手前)

 G1フェブラリーSの優先出走権が懸かる「第29回根岸S」の追い切りが28日、美浦、栗東トレセンで行われた。中山金杯2着で復調をアピールしたロゴタイプが、小雪も舞った直後のWコースで迫力満点に併入。初のダート克服に陣営も手応え十分。G1・2勝馬の貫禄を見せつけるか!?

【根岸S】

 さすがはG1馬。ロゴタイプがたっぷり水分を含んだWコースで快走した。僚馬オウケンブラック(4歳1000万)に向正面で並び掛け、直線は外へ。ブラックの方に乗る田中剛師が必死に追う横で、余力たっぷりに併入した。6F80秒5~1F13秒0。追えば、ちぎっていたド迫力だ。

 真横で息遣いを確かめた田中剛師は穏やかな笑顔。「最後まで馬なりでしたね。時計が速い?(コース全体の)内を通った分もある。前走(中山金杯2着)も良かったけど、状態はキープしている」。前走はラブリーデイのレコード駆けに屈したが、トップハンデ58キロを背負い、自身の皐月賞レコードV(1分58秒0)と同タイム。G1・2勝馬の輝きは取り戻している。

 鍵は一つ。初のダート克服だ。父ローエングリンは東京ダート1600メートル(02年2月)のV実績もある半面、同産駒のJRA通算26勝は芝25勝でダートは1勝だけ。データ上は楽観できない。指揮官は「普段、北馬場のダートでいい動きをする。パワーはダートで生きる」と分析。さらに「スピードがあるので1400メートルも問題ない。クレバーだから、流れの違いも戸惑わないと思う」と前向きなコメント。

 2歳のベゴニア賞1着時に騎乗したM・デムーロがダートコースから引き揚げる際に「ダートもいいはずだ!!」と進言した時から、温めていた砂挑戦。ドバイターフ(旧レース名はドバイデューティフリー=芝1800メートル)に予備登録は済ませたが、今後は「今回の結果次第」と師は結んだ。

 貫禄の違いで初の砂を制圧するようなら、フェブラリーSの一躍有力候補へ。クラシック馬のダート重賞Vとなれば、96年ダービーGP(盛岡)を制した同年皐月賞馬イシノサンデー以来、19年ぶり。ロゴの挑戦から目が離せない。

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2015年1月29日のニュース