【三国・レディースC】女王・平山、連勝発進で反撃の季節到来!

[ 2014年8月6日 05:30 ]

連勝発進で波に乗りそうな平山

 初日は強風のため3~12Rで安定板を使用。難易度の高い調整力が求められる条件の中、昨年のクイーンズクライマックス覇者・平山智加(29=香川)が本領を発揮し連勝のスタートを決めた。出遅れ気味となった14年を一気に巻き返す勢いを見せている。ほか連勝の宇野弥生を筆頭に平高奈菜、中谷朋子、小野生奈が好発進。なお、田口節子が待機行動違反、鎌倉涼が不良航法のため共に減点7となった。

 平山が初日を連勝で飾った。急な安定板装着を強いられ、「試運転もできなかった」。不安を抱えたままの1走目となったが、見事まくり差しでクリア。2走目は完成度の高いイン逃げを決めた。「しっかりスタートが行けたし、ターンも返ってきた。エンジンが動いてくれているのでプロペラ調整でいい」。納得の手応えに、硬かった表情が少しだけ緩んだ。

 昨年、尼崎周年とクイーンズクライマックスを制し、女子の頂点に立った。マスコミへの露出も増え、まさに女子レーサーの顔となった。だが年が替わって暗転。今年は優勝なしと苦しんでいる。「この連勝は大きいです」。ホッとした表情を浮かべた。

 勢いは付いた。ここがジャンプアップのチャンスと平山はにらむ。「三国は相性がいい水面。忘れ物を取り返したい」。当地はレディースチャンピオン初優出(11年、2着)の水面。1号艇から逃した“優勝”を今こそつかむ。平山は固く誓った。

 もう一人、軽快な動きを見せていたのが平山と同じ香川支部の平高だ。前半2Rは果敢に攻めて2着。後半9Rはトップスタートから難なく押し切った。「勝率以上」と早々に合格点。今年6月にスタートしたヴィーナスシリーズに出場した4節を全て優出し2Vを達成。近況の若手女子ではNo・1の実力を誇り、目が離せない。

 ほか、連勝の宇野が出足中心にまずまずの手応え。中谷は後半戦で調整が合い2、1着の好発進に成功。ドリーム戦は差し展開をモノにした海野が1着。前検通り軽快なバック伸びが光った。

 なお、田口は機力不足に加え、待機行動違反で減点7のダブルパンチ。早くもピンチに立たされた。

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2014年8月6日のニュース