【札幌新馬戦】ラタナキリ 黒岩師、新馬で打倒“親分”

[ 2014年8月6日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・札幌=5日】馬場の出口で黒岩師が緑色の2歳ゼッケンを着けた芦毛に目を光らせている。「今週は恐れ多いですけど“親分”に挑みます」と笑った。カンボジア語で「宝の山」の意味を持つ2歳牝馬の芦毛ラタナキリ(父チチカステナンゴ)が出走するのは、10日の札幌5R新馬戦(牝馬限定、芝1500メートル)。師匠・藤沢和師のカービングパスと同じレースにぶつけてきた。

 「血統も走りも洋芝向き。力強いフットワークをしているし、牝馬でも気持ちに余裕があります」。長老記者・梅崎の取材に応じる歯切れのいい口調に、自信が垣間見える。美浦トレセンで調教を進めた6月上旬にゲート試験をクリアしたが、「落ち着きを欠いている」とノーザンファームへ再放牧。7月中旬に札幌入りさせたところ、別馬のように落ち着きを取り戻していたという。藤沢和師の下で競馬のイロハを学んだ33歳の調教師。馬の精神状態を重視した親分式の調整法で、親分に挑む。

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2014年8月6日のニュース