【七夕賞】上原厩舎ワンツーだ“問題はハンデのみ”

[ 2014年7月11日 05:30 ]

上原師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、七夕賞にダイワファルコンとマイネルラクリマの2頭出しで挑む上原師を直撃した。

 ――七夕賞は2頭出し。まずはダイワファルコン。前走(ダービー卿CT12着)から約3カ月ぶりですが?

 上原師 ここ2走の内容がいまひとつだったので放牧しました。その後はここを目標に帰厩したので仕上がりは良いです。

 ――その前走は先行するも左右から挟まれる厳しい形。

 そうですね。距離やコースは問題ないと思ったけど、そういった流れが多少、影響はあったかもしれません。

 ――7歳という年齢は問題ない?

 それも多少、関係はしてくるでしょう。でも、だからこそ中間、放牧を挟んでここを目標に仕上げました。今回はリフレッシュしているので年齢を考える必要はないと思います。

 ――夏場の実績がいまひとつですが?

 今年は例年と比べると涼しい時季が続きました。そのせいか、いつもの年より元気です。

 ――福島の芝2000メートルは福島記念を連覇している得意のコース。

 早め先頭から押し切るのがこの馬の形。そういう意味で小回りの上、4つコーナーのあるコースが合うのだと思います。

 ――ハンデ58キロはどうでしょう?

 どうしても背負わされるのは覚悟の上。他との斤量差がある点だけが気掛かりです。

 ――続いてマイネルラクリマ。昨年のこのレースの覇者です。

 福島記念でもダイワファルコンの2着をしているし、こちらも福島は合っています。

 ――前走(エプソムC2着)は香港で大きく負けた後でしたが一変しました。

 香港は相手が強かったし、力のいる馬場にも戸惑っていました。調子が悪かったわけではないので、前走は輸送を挟んだ後でもしっかりと走ってくれました。

 ――それにしても帰国していきなり勝つか!?という好内容の競馬には驚かされました。

 遠征後、帰国検疫があったのですが、それがかえって良かったのか、良い状態で臨むことができたのが大きかったと思います。

 ――その後の状態は?

 宝塚記念にも登録したくらいで本当に良い出来をキープしています。今回も楽しみです。

 ――こちらもハンデは58キロ。

 背負うとスタートダッシュがつかなくなる。そのあたりだけが心配です。ポンと出られればよいのですが……。

 ――2頭とも問題はハンデですね?

 そうですね。逆に言うとそこだけだと思います。ハンデさえ克服してくれれば、昨年の福島記念のようにワンツーがあっても不思議はないでしょう。

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2014年7月11日のニュース