“来年のリーディング”矢野、大きく飛躍

[ 2014年7月11日 05:30 ]

矢野騎手

 【地方競馬です!!】大井の騎手リーディングで大きく飛躍しているのが矢野貴之(29)だ。02年に旧高崎でデビュー、05年大井へ移籍。昨年は大井40勝(南関41勝)で9位(同21位)と自身最高の成績を残した。そして7日に2勝を挙げ、早くも昨年の数字を超えた。

 今年は年頭から並々ならぬ意気込みで競馬に臨んだ。もちろん勝利がベストだが、どんなトップジョッキーも敗戦の方が多い。「みっともない負け方をしてはいけない。乗せてくれる陣営がどういう競馬をしてほしいのか、人の気持ちを考え、なおかつ馬の気持ちを考えて乗る」。リーディング上位をキープし10日現在で大井4位。乗り代わり騎乗する機会も増え、「ほかの人と違う面を出さなければ…」と挑んでいる。

 取材中に船橋の名手・張田京が通り掛かり「おっ、来年の大井リーディング騎手に取材か?」とニヤリ。そんな機会が増えたという。あながちジョークとは言い切れない。「だんだんプレッシャーも大きくなってきました。今年の後半もいい循環でいけるのか?課題も多く、馬に乗ること自体どれが正解なのかまだまだ分からないし…」と矢野。その気持ちはとても大切なことだと感じた。さらなる躍進を期待したい。 (池田 裕文)

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2014年7月11日のニュース