【浜名湖・グラチャン】太田 前人未到の同一SG3連覇挑戦

[ 2014年6月24日 05:30 ]

グラチャンV3が懸かる太田

 SG「第24回グランドチャンピオン」は24日、静岡県のボートレース浜名湖で開幕する。今シリーズの注目は、何と言ってもグラチャンV3が懸かる太田和美(41=大阪)だ。過去に延べ9人が挑戦したが、誰も成し遂げることができなかった同一SG3連覇。ドリーム戦から漏れた今大会は得点のアドバンテージがないが、21年連続出場を誇る太田の底力と近況の好リズムを考慮すれば偉業達成は十分にある。

 泰然自若。史上初の大記録が懸かっても、太田に浮足だつようなそぶりは一切ない。報道陣に取り囲まれた際の第一声は「無理でしょう」。聞かれる内容を察知し、質問よりも早く答えて笑った。

 「やはりドリーム戦の得点は大きい。今年はドリーム戦に乗っていないし、チャンスがあるとは思っていない。何か言った方が(原稿を)書きやすいんでしょ。でも、僕自身は正直言って何も考えていない。2日目くらいになって、準優の1号艇でも見えてきたら何か考えるかもね」

 SG6Vの実績を誇る太田だからこそ、置かれた状況を冷静に分析できる。まだ優勝を意識するタイミングではないことを分かっているのだ。

 しかし、近況を考慮すれば期待が集まるのは自然の流れだろう。3月の尼崎ボートレースクラシックで優出(3着)すると、5月の平和島周年記念で今年初のG1制覇。直前の若松周年記念でも準優勝と好調を持続している。「最近はペラの調子が良い。チャンスが巡ってきたら獲れる状態にあると思う」と、胸を張るのも当然だ。

 その自信は調整方法にも表れていた。「最初にペラを見た時に駄目だと思ったので、乗る前に叩いた。まだ把握し切れていないが、松井さんには分が良かったし足は悪くない。もう少し調整すればいけると思う」。早くも方向性をつかみ、前人未到の同一SG3連覇へ視界は良好。5号艇で臨む初日2Rから、太田の伝説が始まる。

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2014年6月24日のニュース