【万葉S】遅咲きの長距離砲タニノエポレット、3馬身半差圧勝!

[ 2014年1月7日 05:30 ]

タニノエポレット(左)が万葉Sを快勝し、長距離G1戦線に名乗りを上げた

 新春の名物マラソンレース「万葉S」が6日、京都競馬場で行われ、1番人気タニノエポレットがインから抜け出して快勝。通算5勝目を挙げ、昨年2着の雪辱を果たした。

【レース結果】

 器用さとパワーを見せつけた。直線を向き、迷わずインに進路を取ったタニノエポレット。逃げるラブラドライトを射程圏に捉えた。残り200メートル。満を持して岩田が左ムチを放つと、瞬時に並び、そして突き放した。その後は差を広げる一方。ゴールでは2着ラブラドライトに3馬身半差つけていた。

 「思ったより前に行けた。道中も手応え良く運べたしロスなく進められた」。岩田に会心の笑みが浮かんだ。大外枠だったが好スタートを決めて道中3番手。いつの間にかインに陣取り、じっくりと脚をタメた。折り合いに不安がなく、鞍上の指示にも瞬時に反応できる。インを突く器用さがあり、力強く抜け出すパワーも秘める。幾つもの長所を備えた、長距離戦のニュースター誕生だ。

 岩田の期待は大きい。「ハンデは同じ53キロだったが昨年と違って馬がしっかりしていた。走る気があって、道中の行きっぷりが全く違った」。この1年での確かな成長を感じ取っていた。

 村山師は「あんな前で競馬をするとは。岩田騎手が癖を分かっている」と名手を称賛。そして「やはり長距離適性が高い」と語った。準オープンの身で昨年の宝塚記念(9着)にぶつけるなど、早くからハイレベルな戦いを経験させてきた指揮官は素直に喜んだ。これで堂々のオープン入り。今後については「京都記念(2月16日)を考えている。先々は天皇賞(5月4日、京都)にも出走させたい」。故郷のカントリー牧場は12年に閉鎖となった。その無念を晴らすべく、G1獲りを狙っていく。

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