【マイルCS】復活のインパクト!安田記念制した戸崎と2冠頂きだ

[ 2013年11月15日 05:30 ]

中央にサトノプライマシーを挟み、貫禄の動きを見せたリアルインパクト(左)とダークシャドウ(右)

 「第30回マイルCS」(17日、京都)の木曜追いが14日、美浦トレセンで行われた。11年安田記念の覇者リアルインパクトが3頭併せで半馬身遅れながらも馬なりで迫力を感じさせる動きを披露。史上10頭目となる安田記念&マイルCS優勝へ、コンビを組む戸崎も確かな手応えをつかんだ。なお同レースは14日に出走馬が確定、15日枠順が決まる。

【マイルCS】

 リアルインパクトの鞍上・戸崎の手綱は最後まで動かない。もう追う必要はない。感触を確かめるだけで十分だった。

 最終追い切りはWコースの3頭併せ。サトノプライマシー(4歳1600万)、同じくマイルCSに出走するダークシャドウの順で最後方を追走しスタート。1馬身半間隔の隊列から、直線は最内に進路を取ると軽々と前2頭に半馬身差まで迫った。だが、そこから派手なアクションはない。馬に任せたまま、ダークから半馬身遅れてフィニッシュした。4F53秒3~ラスト1F13秒4。時計のかかるWコースとはいえ平凡なものだが、迫力満点の動きを見れば十分合格点を与えられるもの。

 その証拠に陣営からは賛辞が並んだ。1週前追い切りに続き感触を確かめた戸崎は「素軽さが出ていた。フットワークがさらに良くなっている。最後の直線も申し分ない手応え」と納得顔。動きを見守った堀師も「一回使って動きが軽くなった。いい時の感じに戻ってきた」と、その良化度合いに頬を緩ませた。

 戸崎にとってリアルは地方所属時代の11年安田記念で初めて中央G1制覇を成し遂げた思い出の馬。「あの頃は騎乗できるだけで幸せだった」と振り返る。それから2年4カ月ぶりにコンビを組んだ前走・富士Sは長らく不振にあえいでいたリアルを2着に導き、これでこの馬とはたった2回の騎乗ながら【1100】のパーフェクト連対。

 それでも「僕がたまたまいい状態の時に乗せてもらっているだけ。でも、いい状態の時に乗れるということが、相性がいいっていうことなのかも」と謙虚に愛馬の実力を褒め称える。

 今年3月に中央移籍を果たしてから37週連続勝利と快記録を刻み続ける戸崎は「何とかG1をもう一つ獲って復活させたい」と力強く締めくくった。安田記念ではタイトルを獲らせてもらったが、今度は戸崎がリアルに復活のタイトルを贈る番だ。

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