【マイルCS】リルダヴァル バルザローナに池江師から作戦伝授

[ 2013年11月15日 05:30 ]

バルザローナ騎手

 【G1ドキュメント=14日】<MONTEROSSO(モンテロッソ)>とプリントされたブルゾンを着込むバルザローナ。昨春、自らの手でドバイ・ワールドカップVに導いた馬の名で、当時現地で取材した菱田が知らぬ訳がない。そのドバイ出張では女性騎手サザーランドの美ぼうにクラクラしていると、武豊から「美人よりアイツの名前を覚えてた方がいいよ」と当時、20歳のバルザローナを紹介してもらった。あどけない笑顔のその男が数日後に派手なガッツポーズを決めた光景は鮮明に覚えている。

 ゴドルフィンの顔にもなったバルザローナは今回が初来日。日本文化に戸惑いは?と思いきや、寿司は世界的な認知度だから普通に食べて「ショッピング、ゴルフね」と平日は調教後の楽しみもあるという。なによりガールフレンドの存在が大きいようだ。「何も問題ない。新聞に書いていいよ」と本人の承諾を得たうえで紹介するが交際5年目となるフランス人の彼女が一緒に来日しているのである。

 この日も調教の合間にビュイックと談笑するなど一日を通して会話のストレスはかからず、仕事に専念する下地が整っている。そのバルザローナがマイルCSでコンビを組むのがリルダヴァル。

 ディープインパクトのおい、となる血統背景は「知っているよ」と言うから驚いたが池江師が「それはオレが彼に教えたんだ」とバラしてくれた。トレーナーが鞍上に伝えた特長は「調教では掛かり気味になってもレースでは馬の後ろで折り合える」の一点。どうやら馬群で息を潜める作戦のようだ。

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2013年11月15日のニュース