【アイビスSD】ハクサンムーン 坂路で大雨切り裂く豪快ラン!

[ 2013年7月25日 06:00 ]

坂路を軽快に駆け上がるハクサンムーン

 新潟開幕の号砲となる直線重賞「第13回アイビスサマーダッシュ」(28日)のハクサンムーンも好仕上げ。現役屈指の快速ぶりを越後の“滑走路”で見せつける。

【アイビスSD】

 大雨を切り裂き、たっぷりと水分を含んだ坂路をハクサンムーンが真一文字に駆け上がった。手応えは余裕残しとはいえ4F54秒3~12秒8の時計は一見地味。しかし心配には及ばない。西園師は仕上がりに太鼓判を押した。

 「最初の1Fからしっかり上がってくるように指示しました。とにかく下が悪かったし、この馬場でラスト12秒台なら速いよね。うん、いいと思いますよ」

 この日の栗東坂路を上がったのは879頭。開門から4時間45分経った午前8時45分に、その“大トリ”を務めた。「気難しくて、他の馬がいると硬直したり、跳び上がったりする」だけに、馬の少ない時間帯に追い切るのはいつものこと。ただ、この日は朝から雨が降り続いたため、相当タフなコンディションとなっていた。それを思えばこの時計も“むしろ優秀”と指揮官は断言する。

 前走のCBC賞はマジンプロスパーにゴール寸前でかわされはしたが、後続を引き離しての2着。「馬体が16キロ増えていたのは成長分。57・5キロを踏ん張ってよく頑張った」。少し悔しそうに振り返った上で、「今までは一度使うと体がペチャンコになったけど、今は膨らみがある。旋回癖もなくなってきた」と心身の成長をアピールする。

 サマースプリント王を目指す上で、現在1位タイのパドトロワとの直接対決は何が何でも負けられない。

 「パドトロワは前走で58キロを背負って勝ってるし、やっぱり強い。でも、うちの馬も去年のこのレースで2F目を9秒9で行っているように、スピードは凄いからね。当時に比べて馬は格段に良くなっているし、自分の競馬ができれば結果は付いてくると思います」

 直線1000メートルでその有り余るスピードを見せつける。

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2013年7月25日のニュース