【大井・帝王賞】アワーズ最強証明!先行力でG1・2勝目狙う

[ 2013年6月25日 06:00 ]

TCK初参戦となるニホンピロアワーズ

 13年上半期のダート古馬頂上決戦、G1「第36回帝王賞」(2000メートル)が26日、東京・大井競馬場のナイターでゲートイン。JRA勢6頭が全て古馬G1タイトルホルダーというハイレベルな一戦となった。昨秋のジャパンCダート馬、ニホンピロアワーズがTCK初参戦。G1・2勝目を狙う。

 王座は譲らない。ニホンピロアワーズが中距離最強を証明する舞台に立つ。昨年のジャパンCダートでG1初制覇。この勝利でJRA最優秀ダートホースに選出された。年明けは距離未経験のフェブラリーSは使わず、帝王賞を上半期最大の目標に定めて調整してきた。前走・平安Sは59キロを背負いながら貫禄V。先行力を武器に目下6戦連続連対中と安定感も抜群だ。

 21日の追い切りは酒井を背にポリトラックで6F78秒0~1F11秒1。ラストはいっぱいに追われて鋭く伸びた。酒井は「最後はしっかり追って反応は上々。姿勢が上がってくることもなく、グッとしっかり走っていた」と好感触。大橋師も「体つきも稽古の動きも文句ない」と胸を張る仕上がりだ。

 アワーズが最優秀ダートホースに選ばれたとはいえ、現在のダート界の勢力図は混戦模様だ。ライバルとなる中央馬5頭はいずれも古馬G1を1勝ずつ。アワーズはアンタレスSでホッコータルマエ、みやこSではローマンレジェンドに敗れている。しかし、だからこそ今回は最強を証明する格好の舞台となる。酒井は「これこそダート界のG1というメンバーがそろった。こういう相手を倒せば認めてもらえるだろう」と腕をぶす。

 アンタレスSはホッコーより2キロ重い59キロで3/4馬身差。酒井は「同重量で真っ向勝負をすればアワーズの方が強いと思っている。僕が自信を持って乗れば大丈夫」と愛馬への信頼を寄せる。大井は初めてだが、師も「コースや距離は心配していない」と自信たっぷり。5歳暮れにようやくたどり着いた頂点の座。やすやすと明け渡すつもりはない。

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2013年6月25日のニュース