【とこなめ・GC決定戦】“湿気王子”湯川 好調機で4度目Vだ

[ 2013年6月25日 06:00 ]

ドリーム戦で激突する井口(左)と湯川は前検で笑顔を見せる

 今年のSG第3弾「第23回グランドチャンピオン決定戦」は25日、愛知県のボートレースとこなめで開幕する。グラチャン史上最多の3Vを誇る湯川浩司(33=大阪)が2連対率46・5%の好素性機を手に入れた。前検1番時計を叩き出し、手応えも上々。湿度の高い6~7月に強い“湿気王子”が、その名の通りの快速ぶりを発揮した。初日12Rドリーム戦に3号艇で登場。初戦から目が離せない!

 湯川の季節がやってきた。過去にSG、G1合わせて12Vを挙げているが、そのうち7Vが6~7月。中でも毎年6月末に行われるグラチャンでは3度の優勝を飾り、08年には同大会史上唯一の連覇を達成。“湯川のSG”と言っても過言ではない。

 「確かに(グラチャンとの)相性は良いと思うが、この季節に強かったのはペラがたまたま合っていただけ。ペラ制度も変わったし一概に得意とは言えない」。謙虚に振る舞ってはいるが、これまでの実績は紛れのない事実。毎年7月に行われるSGオーシャンCでも3度の優出経験を持っており、夏場は湯川の調整力が最も発揮される時季だ。

 このバイオリズムに引き寄せられたのか、好エンジンが湯川の手に渡った。獲得したのは2連対率2位の41号機。伸び系統が仕上がりやすい好調機の一つだ。その片りんを早くもうかがわせ、前検タイム測定ではトップタイの6秒52をマーク。「出ていくまでの感じはなかったけど、乗った感じは良かった。とこなめは重さを感じることが多いのに今回は重さがない。これは良い傾向」と、動きにも合格点を与えた。かつてのニックネーム“快速王子”をもじり、自ら命名した“湿気王子”。この愛称通り、重さの原因となる湿気に苦しめられることはなかった。

 初日はドリーム戦3号艇で登場。選考基準を3位でクリアしたからこそ、ポイント面で優位な立場からスタートすることができる。4度目のグラチャン制覇へ向け、湯川の行く手を遮るものは何もない。

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2013年6月25日のニュース