ルーキー見越 初勝利に「ホッとしました」師匠は「根性ある」

[ 2013年5月3日 06:00 ]

デビュー開催で初勝利を挙げた新人騎手・見越

 【地方競馬です!!】6年ぶりの浦和所属新人騎手・見越彬央(17=酒井)が4月30日、4戦目の騎乗で初勝利を挙げた。「同期(大井・笹川、川崎・滝川)がデビュー開催で勝っていたし、自分も…と思っていた。ホッとしました」と初々しい表情を見せた。

 3月28日の騎手候補生修了式直後に浦和入り。開催日程の関係で1カ月間は調教や厩舎作業の日々。「厩舎実習生活みたいで、長く感じましたね」と笑う。本物の実習当時から見越の面倒を見ているのが旧高崎、浦和所属で通算2000勝超の名手・水野貴史騎手(40)。技術面だけでなく騎手としての生活面も指導する兄弟子のような存在だ。「あれもこれもと、いっぺんに言ってもしようがない。直面した事を一つ一つ。空返事ではなく、言われたことはやっているし吸収力もある」と“弟弟子”を評した。

 酒井一則師(45)は旧高崎の調教師だったが、浦和で厩務員から再出発し、10年に再び厩舎を開業した苦労人。見越は高崎時代を含め初の所属騎手。「調教は“やり直し”が利かないんだぞ」と繰り返し言っている。「結構厳しくしているつもりですが、泣き言一つ言わないし根性のある子ですよ」と笑顔。厳しさと温かさは表裏一体。そんな環境に恵まれたルーキーがどんな成長をみせるか楽しみだ。(池田 裕文)

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2013年5月3日のニュース