【皐月賞】コパノリチャードは速いだけじゃない、距離克服可能

[ 2013年4月10日 06:00 ]

コパノリチャードは初の2000メートルが鍵となる

 【G1ドキュメント=9日】競馬格言いわく、皐月賞は「速い馬が勝つ」。今年のメンバーで速い馬は…。坂田がピンときたのはコパノリチャード。キャリア4戦中3戦がマイル。前々走(白梅賞)は逃げて5馬身差の圧勝だった。スピードは文句の付けようがない。ポイントは2000メートルへの距離延長に対応できるかどうか。早速、宮師にアタックした。「距離は大丈夫だと思う。マイルを使ってきたが、レースぶりを見たら、4角から突き放していく感じだったから」

 必死に粘り込む形ではなく、グングンとスピードに乗って突き放す。なるほど、あと400メートル延びても何とかなりそうだ。「折り合いがつけば2000メートルでも問題ない。スタート後の二の脚が凄い。そのあたりを生かせれば」と師は続けた。

 卓越したスピードだけではない。一戦ごとの成長ぶりにも陣営は驚いている。物差しになるのはカオスモス。2戦目の千両賞では、ぴたりとマークされ、残り300メートルでかわされたが、前走・アーリントンCでは直線で先頭に立ってから、グッとひと伸び。カオスモスに差を詰めさせず、“進化”を見せつけた。「前走は負けた時と同じ展開だったが、結果は違った。力を付けている」。思わず宮師もうなった。

 思えば、父ダイワメジャーも皐月賞(04年)が初めての2000メートルだったが、10番人気であっさりV。大一番で距離克服の遺伝子はリチャードにも受け継がれているはずだ。

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2013年4月10日のニュース