西で頑張る東の長岡 待望の今年初白星へ手応えあり

[ 2013年3月29日 06:00 ]

長岡禎仁騎手

 【東西ドキュメント・栗東=28日】トレセンを所狭しと動き回る姿が、岡崎には輝いて見えた。2月から栗東滞在している関東所属の2年目・長岡禎仁(よしひと)、19歳。今年まだ未勝利ながら、確かな手応えを得ているという。「去年は1日に1鞍か2鞍だったので、試したいことも試せなかった。でも今は1日に4頭、5頭と乗れるので、レースを重ねながら積み重ねられることが多いと感じています」

 昨年は99鞍の騎乗だったが、今年はすでに61鞍。先週は特別にも騎乗するなど、着実に存在感をアップさせている。「今回の滞在は、夏競馬に向けて関西の皆さんに名前を知っていただくことが目的でした。厩舎の人に声をかけていただく機会も増えてきたので、少しずつ成果が出ているのかなと感じています」

 取材が終わるとヘルメットを脱いで、「ありがとうございました」と何度も頭を下げる。その律義な性格を知れば、誰もが応援したくなるはずだ。今週は5鞍の騎乗。レースに乗れる喜びをかみしめながら、待望の今年初白星を狙う。

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2013年3月29日のニュース