牧場生活で責任感芽生えた 2年4カ月ぶり勝利の国分

[ 2013年2月15日 06:00 ]

2年4カ月ぶりに勝利した国分騎手

 【地方競馬です!!】12日、浦和競馬2Rをトーセンナポレオンで勝った国分祐仁騎手(23=浦和・小久保)。重賞でもなければ節目でもない。1着賞金も南関で一番低い80万円。だが実にこれが10年10月13日以来、2年4カ月ぶりの1着。「自分には大きな勝利」と笑顔を見せた。

 騎手層の厚い南関東。そうそう若手にチャンスは回らない。10年に5勝を挙げたものの、その後は未勝利とくすぶっていた。転機が訪れたのは12年9月。小久保厩舎に転厩。すぐに師から“トーセン”の冠でおなじみの島川隆哉氏が持つ、千葉県香取市のエスティファーム行きを命じられた。まずは2カ月間。レースからは離れたが、牧場生活であらためて、1頭の馬をレースに出すまでにどれだけ多くの人の手が掛かっているかに気付いた。「今までの自分には騎手としての責任感が欠けていた。何とかしてとにかくいい成績を出そう」。以来1頭、1レースに懸ける思いが強くなった。

 久々に勝利したからといって状況が一変するわけではない。レースでの反省点は尽きないし、小久保師にも相変わらずビッチリしかられる。それでも何とかつかんだきっかけにこれでもかと食い下がる。「ちょっと面倒くさがりな自分を変えたい」。そう話す国分騎手の踏ん張りに注目だ。(秋田 麻由子)

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2013年2月15日のニュース