【フェブラリーS】ナムラタイタン 勝負の鍵握る“お隣さん”

[ 2013年2月15日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=14日】ひらめいた。上岡は前方から歩いてくる大橋師に疑問をぶつけてみた。ナムラタイタンは前日の水曜追いで汗取りを着用。太め残りなのか?大橋師の答えは明解だった。

 「汗をかいた方がいいと思って。G1の仕上げに悔いを残したくない。毛ヅヤもピカピカ。状態はいい」

 余裕を残さないメイチの仕上げということか。あとは相手関係…と付け加えると、言下に否定された。

 「メンバーじゃない。ゲートだけや。他の馬につられてしまわないか。そこだけを心配している。敏感な馬だから」

 スタート前、近くにガタガタする馬がいると、音や気配に気を取られて出遅れる…ということは少なくない。発馬難のある馬が並ぶと、負の連鎖が起こらないとも限らないわけだ。そして今回、確かにゲートに課題を抱える馬が多い。

 「ゲートの悪い馬が多いやろ。まずイジゲンに、シルクフォーチュンもそう。グレープブランデーも駐立が良くないらしいな。それにウチ(笑い)」

 JCダートは出遅れ。南部杯ではスタート直後につまずいて落馬したこともある。

 「ダートのスタートだと踏み出した前肢が空回りするみたい。特に地方の深いダートは良くない」

 府中のマイルは芝からのスタート。「爪の掛かりがいい」からこれまでもポンと出ている。とすれば問題は枠順の並びのみ。タイタンの隣はどの馬か。上岡は真っ先に確認するつもりでいる。

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2013年2月15日のニュース