ダイワメジャーでマイルCSなどG1・4勝 上原師「寂しいね…」

[ 2013年1月31日 06:00 ]

4度G1を制したダイワメジャーと安藤のコンビ。上原師(前方左)も名手の引退を惜しんだ

安藤勝己騎手引退

 一時代を築いた名手・アンカツの引退に、トレセンからも惜しむ声が相次いだ。

 安藤とのコンビでG1・4勝を挙げたダイワメジャーを管理した上原師は「寂しいね」と肩を落とした。

 メジャーの5歳春から主戦を務め12戦6勝。06~07年にはマイルCS→安田記念→マイルCSとマイルG1・3連覇の偉業も成し遂げた。「メジャーは気難しい馬だったが、レースではそういう面を出さないように、うまく乗ってもらった。ドバイ(07年デューティーフリー3着)にも来てもらったし、いろいろと尽力してもらって感謝している」と振り返った上原師。

 「馬のいいところを引き出してくれる騎手だった。地方出身の先駆者として、JRAに新しい風を吹き込んだ。年齢が年齢だし、いつかは訪れること。大きなケガとかがなく引退できたことは、よかったと思う」と、しみじみ話した。

 ▼橋口師(ツルマルボーイ、ザッツザプレンティなどを管理)バテた馬をもう一回、しった激励して走らせる技術がないと地方では結果を出せない。そのあたりがすごかった。中央でも通用するところを存分に見せつけたし、そういう道をつくったジョッキーだね。

 ▼松田国師(キングカメハメハ、ダイワスカーレットなどを管理)最後の方は騎乗をメーンレースに絞って、それで結果を出していた。さすがプロだね。ダイワスカーレットの子(ダイワレーヌ)に乗ってもらえたら良かったんだけどね。

 ▼松田博師(ブエナビスタ、アドマイヤドンなどを管理)自分で見切りをつけたことだからな。研究熱心な男。いろいろあったなかでも、やっぱりブエナが印象に残っている。岩田や小牧が追随できたのも、アンカツがいたからじゃないかな。

 ▼松元師(JRA・G1初制覇のビリーヴを管理)まだ若いと思うので、もったいないかな。ビリーヴもいい思い出。重賞でもっと乗ってほしかったし、勝ってもらいたかった。

 ▼福永 達観した人でしたね。ビッグタイトルを数多く獲っていても変に力が入らない。なかなかあの境地に達することはできないと思う。40歳を過ぎてもバリバリ乗って年間100勝もしたし、すごい人でした。

 ▼佐々木竹見元騎手(史上最多の7153勝)地方の騎手が中央へ行く道をつくった人。もう少し乗ってほしいという思いもあるが、素晴らしい活躍をしてきたし、これまで本当によくやったと思う。お疲れさまでした。

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2013年1月31日のニュース