【ジャパンC】ルーラーシップ 最適舞台で母の雪辱だ! 

[ 2012年11月21日 06:00 ]

厩舎を出て、運動へ向かうルーラーシップ

 ルーラーシップが母の雪辱をかけ、大一番に挑む。良績は2000メートルに集中しているが2400メートルでも日経新春杯Vがあり、何より母エアグルーヴはジャパンCで97、98年に連続2着。母の父トニービンは88年2番人気で5着。ダービー馬キングカメハメハとオークス馬を両親に持つ超良血馬に、この舞台が合わないはずがない。

 今年のクイーンエリザベス2世CでG1初制覇達成も、国内G1は惜敗続き。それでも手が届くところまできている。前走の天皇賞・秋は3着。出遅れて外々を回りながら上がり3Fは内々を通った勝ち馬エイシンフラッシュと同じ33秒1。コース差を考えれば強い内容だった。今回はさらに条件が好転する。

 天皇賞・秋は休み明けで18キロ増。山田助手は「前走より絞れてくるのは確実だし、1回使って全体的にレベルが上がった」と上積みを強調する。課題のスタートも入念に練習を積んでいる。スタート後約115メートルでカーブが来る東京芝2000メートルから、今度は1角まで約312メートルと距離があり、仮に出遅れてもリカバリーは可能。実際、今回と同じウィリアムズが手綱を取った宝塚記念も出遅れたが、1角までに6番手までポジションを挽回した。山田助手は「ゲートは練習では何の問題もないし、騎手も分かってくれている」と鞍上に信頼を寄せた。

 ウィリアムズは兄フォゲッタブル、妹グルヴェイグにも騎乗経験があり、この血統をよく知っている。「いい状態で出せそう」と山田助手も手応え十分。名牝8番目の産駒にして初めて迎えるジャパンC。超良血の超開花があれば打倒オルフェーヴルも夢ではない。

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2012年11月21日のニュース