【ジャパンＣ】フェノーメノ戸田師、また煙幕？

黒い馬体が光沢を放っているフェノーメノ

　またしても煙幕なのか？フェノーメノを管理する戸田師は、出走予定表に目を走らせながら、ライバルをひたすら持ち上げた。「うちの馬は天皇賞・秋が目標だったから上積みは見込めない。その点、休養明けをひと叩きされた古馬勢は上昇一途ですよ」と口火を切った。真っ先に挙げたのがルーラーシップ。「１週前追い切りのＶＴＲを見たら凄い動き。天皇賞では出遅れながら最速の上がりで詰め寄ってきた（３着）し、相当手ごわい」と力説した。

　オルフェーヴルには魔王、ジェンティルドンナには魔女のニックネームまで付けた。「魔王の強さはもちろん、魔女だって５３キロなら直線でぶっ飛んでくる。オークスのインパクトはダービー以上だった」と続けた。

　もっとも、このコメント、額面通りには受け取れない。ダービー前。皐月賞上位馬を褒め殺しするように持ち上げ、レースが終わって（５番人気２着）から「実は煙幕を張らせてもらった。これも作戦の１つ。勘弁してください」と語った過去がある。果たして今回も煙幕なのか、本音なのか。師の“泣き”とは裏腹に、フェノーメノの黒い馬体は不気味なほどの光沢を放っている。