【天皇賞・秋データ分析】ルーラーシップ信頼 全項目クリア

[ 2012年10月23日 06:00 ]

実績、コース適性、臨戦過程、高い連対率と全ての面で穴のないルーラーシップ

 過去10年の優勝馬から傾向を探る。今年はハイレベルな3歳勢VS歴戦の古馬の図式。最終関門に残ったのは3歳、5歳馬1頭ずつだった。

【天皇賞・秋】

 (1)重賞実績 勝ち馬10頭中5頭はG1馬。残る5頭もG2・2勝以上の実績。昨年2着ダークシャドウはG2・1勝(11年毎日王冠)のみ。今年出走したG2の京都記念、札幌記念は共に2着に敗れた。ワンパンチ足りない。7頭が圏外へ。

 (2)距離実績 勝ち馬10頭は全て芝2000メートル以上で2勝以上マーク。デビュー5連勝中のカレンブラックヒルは芝1800メートルまでしか経験がない。何と、ここで消えてしまう。

 (3)舞台適性 中山開催だった02年を除く勝ち馬9頭は全て東京コースで勝ち星があった。G1の常連アーネストリー、トゥザグローリーは当地で4戦以上しているが、共に2着止まり。今回も厳しい戦いとなりそう。

 (4)臨戦過程 優勝馬10頭中7頭は札幌記念以降のG2で連対。宝塚記念5着以内の実力馬も3勝しているが、それ以前のレースからの休み明けは苦戦必至。G2毎日王冠で9着に敗れたエイシンフラッシュ、春の天皇賞2着以来となる昨年の覇者トーセンジョーダンが脱落。

 (5)好走確率 09年Vのカンパニーを除き、優勝馬の連対率50%以上。残った2頭はこの条件をクリアしているが、3歳フェノーメノには気になるデータがある。過去、優勝した3歳馬2頭の成績は96年バブルガムフェロー=【4020】、02年シンボリクリスエス=【4220】。複勝率100%の安定感があったが、フェノーメノは【4102】で減点が必要。

 ☆結論 全ての項目を危なげなくクリアしたルーラーシップを信頼。今春は香港でG1初制覇を飾り、宝塚記念でもオルフェーヴルの2着。超良血馬がいよいよ本格化。久々でも強敵がいないここは譲れない。

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2012年10月23日のニュース