【安田記念】ダノンヨーヨー一変！あるぞ戴冠

　【Ｇ１ドキュメント＝３１日】ダノンヨーヨーに不気味な気配が漂う。１週前追いが坂路で４Ｆ５０秒４、最終追いが同５１秒１。前走時とは動きが違う。坂田が音無厩舎に向かうと、担当の井厩務員の姿が。「雰囲気はいいんじゃないかな」と、確かな手応えをにじませた。

　マイルＣＳでは２年前が１番人気で首差２着。昨年も１２番人気で４着。Ｇ１級の能力を秘めているのは明らかだが、あまり話題に上ってこない。前走・マイラーズＣも見せ場のない１１着。ただ、このひと叩きが効いたようだ。中間、気配がグッと上向いた。

　「ボケッとした感じだったのがピリッとしてきた」と同厩務員は違いを感じ取っている。この中間は日曜に坂路を２本乗り、運動量を増やした。「なかなか体重が減らない」と、こぼしながらも「アバラが見えていて太くは感じない」と、馬体面には満足そうだ。

　調教担当の浜田助手も「いい意味でのうるささが出てきた」と上昇気配を語った。「結果が出ていたときの状態を知っているからね。今はその感じに戻っている」と言う。「ワンパンチ足りない雰囲気」だった昨年のマイルＣＳと比べても、今回の方が上だ。今年で６歳だが、衰えもみられない。力を出し切ればアッと驚く戴冠もあり得ると坂田は感じていた。