【NHKマイルC】アルフレード 手塚師「今度は違うよ」

[ 2012年5月1日 06:00 ]

<NHKマイルC>2歳王者アルフレードの逆襲なるか

 3歳を迎えた12年も前途洋々のはずだった無敗の2歳王者アルフレードに、始動戦のスプリングSでまさかの試練が訪れた。中団追走も直線で後退し、1着グランデッツァに2秒1も離された12着に沈んだ。

 一体、何があったのか?騎乗した松岡は「馬場に尽きる。のめりっ放しだった」と極端に時計の掛かる馬場状態(重)を敗因に挙げた。だが、それだけではない。朝日杯FS(1着)以来3カ月ぶりの実戦で馬体重が6キロ減。パドックに登場した段階からイライラして集中力を欠き、明らかに2歳時とは気配が異なっていた。

 手塚師は「人間の方がプレッシャーを感じて、それが馬にも伝わってしまったのかな…と反省している」と振り返る。

 肉体的なダメージは大きくなかったが、荒れた中山の馬場を嫌って皐月賞は迷わず回避。この判断が、精神面のリフレッシュという意味でも吉と出た。

 25日の1週前追い切りでは、リズムの良い走りで強烈な伸びを披露。師は「元気になったし、リラックスしているのがいいね。ゴールを過ぎてやめるような面も見せなかった」と明るい表情を取り戻した。

 鞍上にはC・ウイリアムズ、最終追い切りを坂路で実施と、全てを朝日杯FSを制した時と同じ形に戻しての再出発。「本当に状態はいい。今度は違うよ。メンバー的にもやれる手応えはある」と手塚師。東の大物が、中山で失いかけた威厳を府中で取り戻す。

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2012年5月1日のニュース