【NHKマイルC】うまい速い強い!今週もブラック!

[ 2012年5月1日 06:00 ]

<NHKマイルC>カレンブラックヒルが4連勝でマイル頂点を狙う

 今週は3歳のベストマイラーを決定するG1「第17回NHKマイルC」が行われる。デビュー3連勝でニュージーランドTを制したカレンブラックヒル陣営が、無傷のG1獲りへ意欲満々。前走後も順調に乗り込み、気配は良好。スピード、レースセンス、勝負強さと3拍子そろったダイワメジャー産駒が文句なしの主役だ。

 前哨戦を制して本番へ。自らがつくった最高の流れに乗ってカレンブラックヒルが大舞台に臨む。新馬→こぶし賞、そして前走・ニュージーランドTと3戦全てマイルに絞って無傷の3連勝。デビュー前から素質を評価されたダイワメジャー産駒が期待通りに結果を出してきた。逃げ一手ではなく、ここ2走は好位からの競馬にしっかり対応。抜群の身体能力とレース運びのうまさが戦歴にはっきり表れている。

 さあG1へ。西口厩務員は気持ちを引き締めていた。

 「毎日見ているから成長したのかどうかはよく分からないけど、この中間も変わりなく来ているよ。もともと怖がりな性格なんだけどセンスがいいね。ゲートは毎回レースの前の週に練習しているし、変なことはしていないよ」

 NHKマイルCがトライアルと直結しないのは有名なデータ。前走ニュージーランドT組はほぼ毎年のように馬券に絡んでいながら、その勝ち馬はなぜか不振が続いている。97年シーキングザパール、98年エルコンドルパサーが連勝して以来、12頭が本番に出走して1頭も勝っていない。とはいえ、そんなジンクスはいつか途切れる。それを問題にしない大物が出ればいいだけのことだ。この馬は既に長距離輸送は前走でクリア。トライアル勝ち馬として、胸を張って再度関東に乗り込む。

 「東京で走るのは初めてだから分からない部分はあるけど輸送自体は前回も大丈夫だったからね。あとはゴールデンウイークの渋滞がどうなるか。そこが一番の問題になりそうだけど、いつも通りの感じで競馬に行けたら」

 先月15日の皐月賞は僚馬グランデッツァが1番人気5着に敗れ、厩舎のG1初制覇は持ち越しとなった。また、平田師&秋山のコンビで臨んだ07年オークスのベッラレイアは惜しくも鼻差2着。あともう一歩で涙をのんでいる。「秋山に何とか1つ勝ってもらいたいね」と西口厩務員は力を込める。トレーナー、厩舎スタッフ、ジョッキーが一丸となって今週末の府中へ。3歳マイル路線の頂点ははっきりと視界に入っている。

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2012年5月1日のニュース