【アイビスSD】福永も強気!ヴァーゴウ1番時計50秒1

[ 2011年7月14日 06:00 ]

<アイビスSD>福永を背に坂路1番時計を叩き出したエーシンヴァーゴウ

 サマースプリントシリーズ第2戦「第11回アイビスサマーダッシュ」の追い切りが13日、美浦、栗東両トレセンで行われた。栗東では1600万、オープンと2連勝中の上がり馬エーシンヴァーゴウが1番時計を叩き出し、好調ぶりをアピール。持ち前のスピードを生かしてのタイトル獲りへ弾みをつけた。

 堂々の1番時計だ。エーシンヴァーゴウの最終追いは坂路で単走。みるみる加速して、4F50秒1~12秒3を軽くはじき出した。手綱を取った福永は当然と言わんばかりの表情だ。「いっぱいじゃないんだけど相当動く馬だから。調子良さそうでしたよ」

 ノーステッキで、見た目にも余力をたっぷり残しての内容。この時計でもオーバーワークの不安はない。持てるスピードは非凡だ。以前に福永が騎乗していたのは1000万クラス在籍時。当時から乗り味を絶賛していた。だが「ちょっと気難しいところがあって時間がかかった」とトントン拍子の出世とはいかなかった。実戦ではコーナリングに難があり、大敗を喫したことも。その点、直線競馬ならばストレートにスピードが生かせる。前走・ルミエールSで初めて新潟直線コースを体験。物見をしながらも後続を寄せ付けない圧勝だった。

 そして、直線1000メートルでの適性の重要さを身に染みて分かっているのが、福永にほかならない。昨年のアイビスSDで1番人気のメリッサに騎乗。最下位の18着に沈んでいるのだ。「メリッサはここを惨敗したのに次(北九州記念)はあっさり(1着)。直線競馬は合っている馬じゃないときつい」。それだけに、既に結果を出しているのは大きな強みだ。そして、メンバーを見渡したジョッキーは「そこまで強くない」ときっぱり。ここに入っても力量は見劣らない。そして、このレースではお約束の言葉で締めくくった。

 「できれば外枠がいい」

 直線競馬の外枠有利はもはや常識。あとは枠順という運が勝負の行く末を握っている。
 

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2011年7月14日のニュース