97年牡馬クラシック2冠 サニーブライアン逝く

[ 2011年3月5日 06:00 ]

1997年4月13日、皐月賞を制したサニーブライアン(左端)

 97年の皐月賞、ダービーを制したサニーブライアンが3日午後10時、疝(せん)痛のため、余生を過ごしていた北海道浦河町うらかわ優駿ビレッジ「アエル」で死んだ。17歳だった。

 同馬は中尾銑治厩舎に所属し、全10戦とも大西直宏騎手(引退)が手綱を取った。皐月賞(11番人気)は不利とされた大外18番枠から快勝。ダービーも大外18番枠、6番人気に甘んじたが「1番人気はいらない。1着が欲しい」と語った大西こん身の逃げで2冠を獲得した。その後、骨折が判明。古馬となってからは屈腱炎を発症し、98年に引退した。種牡馬となり、カゼニフカレテ(03年愛知杯)、グランリーオ(05年中日新聞杯)などを輩出。07年に種牡馬を引退した。

 現所有者の「アエル」は「功労馬の中で一番元気で若かったのに、まさかという気持ち。今もファンが訪れる人気馬だった。安らかに眠ってほしい」とコメントした。

 ▼大西直宏元騎手 引退してから2度ほど牧場に見に行きましたが、元気だったので急な知らせに驚いています。ダービーを勝たせてもらい、僕の騎手人生を変えてくれた1頭。今も感謝の気持ちでいっぱいです。

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2011年3月5日のニュース