【JC】ミッキー先生の夢を継ぐレッドディザイア

[ 2009年11月25日 06:00 ]

<ジャパンカップ・火曜調教>濃霧の中、キャンターで調整するレッドディザイア

 【G1ドキュメント 24日】秋華賞で悲願G1を勝ち取ったレッドディザイア。ジャパンC参戦の報に驚いたファンも少なくなかったはず。しかし、松永幹師には綿密な戦略があった。

 「万全の状態で出したかったので、エリザベス女王杯ではなく、ジャパンCにした。ゆっくりと間隔も取れたので、いい状態。日曜(22日)の坂路の動きも良かったし、けさもCWコースをいつも通りのキャンター。レースの条件的にもいいと思う」
 松永幹師とジャパンCといえば、騎手時代のファビラスラフイン(96年2着)での死闘。凱旋門賞優勝馬エリシオ、キングジョージの覇者ペンタイア、日本からも天皇賞・秋を勝ったバブルガムフェローなど豪華メンバーが集結する中、後のドバイWCを制したシングスピールと鼻差。デットーリとの壮絶な叩き合いは200メートル以上続いた。
 「本当に惜しかったね。あの時も秋華賞を勝ってジャパンCへ。(3歳牝馬の定量)53キロは絶対にいい。それにディザイア自身、左回りは合う。負けはしたけど、オークス(2着)の内容は凄く良かった。同じ舞台だからね不安より楽しみの方が大きい」
 師を熱くさせる裏には、現3歳牝馬のレベルの高さがある。
 「確かに、今年の3歳牝馬は強いと思う。ブエナビスタはエリザベス女王杯でも、とてつもない脚を使った。あの馬に一目置くとしても、現段階で2頭に大きな力の差はないはず。まずは、自分の力を出し切ること。ここで好走すれば来年が楽しみになる」
 師の言葉に小田は納得した。

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2009年11月25日のニュース