【JC】20年ぶり牝馬制覇か?史上初の連覇か?

[ 2009年11月25日 15:56 ]

ジャパンカップ最終追い切りで、併走馬を一気に突き放したウオッカ

 国内外の実力馬が集う競馬の第29回ジャパンカップ(29日・東京競馬場、芝2400メートル、G1)の最終追い切りが25日、東西(美浦、栗東)のトレーニングセンターで行われ、挑戦3度目で悲願の優勝を狙うウオッカが鋭い動きを披露した。

 新コンビを組むC・ルメール騎手を背に、栗東CW(ウッドチップ)コースで3頭で併せたウオッカは、ラスト200メートルで他馬を突き放した。同騎手は「走りたがる気性なので、レースではどうバランスを取って乗るか。僕の腕の見せどころ」と熱い口調だった。
 勝てば20年ぶり4頭目の牝馬制覇。管理する角居勝彦厩舎の清山宏明調教助手は「レース後の回復が早い。まだ進化している」と笑みを交えた。
 史上初の連覇に挑むスクリーンヒーローは美浦の坂路(ウッドチップ)コースで軽快な走り。「東京の2400メートルはベスト」とは鹿戸雄一調教師。今年のダービー馬ロジユニヴァースの萩原清調教師も「最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込んでいる。昨年の菊花賞馬オウケンブルースリも好調だ。
 米国G1のブリーダーズカップ・ターフ連覇などの実績を持つ米国馬コンデュイットなど外国勢は26日に追い切られる。
 優勝賞金2億5000万円。出走馬と枠順は26日に決まる。

 ▼ウオッカ(C・ルメール騎手)「有名な馬に騎乗できて光栄。大きなアクションをする馬で乗り難しいが、うまくコントロールして、1着になれるように頑張りたい」
 ▼オウケンブルースリ(音無秀孝調教師)「想定通りの調整ができた。平均ペースで流れてスタミナ勝負になってほしい」
 ▼スクリーンヒーロー(鹿戸雄一調教師)「体は回復してきた。東京の2400メートルはベスト条件。ぜひ連覇してほしい」
 ▼マイネルキッツ(国枝栄調教師)「(優勝した)春の天皇賞と同じくらいのいい雰囲気。流れさえ向けばチャンスはある」
 ▼リーチザクラウン(武豊騎手)「最終追い切りは抜群にいい動きだった。気難しい馬だが、能力は高い」
 ▼レッドディザイア(松永幹夫調教師)「斤量53キロで戦えるのは有利。力を出し切ってほしい」
 ▼ロジユニヴァース(萩原清調教師)「動ける状態にはある。古馬とは初対戦だが左回りは合う」

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2009年11月25日のニュース