【秋華賞】ディザイアVの陰に驚異的な回復力

[ 2009年10月18日 17:38 ]

 レッドディザイアを生産した社台ファームの長浜卓也さんは「すばらしい競馬だった。期待されている中、なかなか期待通りのレースはできないのに」と感激。さらにハナ差でブエナビスタに敗れたオークスを引き合いに出し「同じような展開になって、勝てたことに価値がある」と語尾に力を込めた。

 春の激闘を終え、牧場に戻ってきたレッドディザイアを見て驚いたのは、成長力よりも回復力の高さだった。1月のデビューからほぼ月1で4走、桜花賞、オークスでブエナビスタと死闘を演じながら、他のどの馬よりも動きは軽かった。長浜さんは早くから乗り込みを再開できたことが、秋の飛躍につながったと分析する。

 「回復が早い分、調整しやすくて、いい状態に持っていきやすいのかも」。絶好調で迎えた3冠ロード最終戦。松永幹調教師に初のG1制覇をプレゼントした“愛娘”の将来については「厩舎スタッフに任せています。生産者としては応援するだけ」と謙虚に話したが、その声は自信に満ちていた。

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2009年10月18日のニュース