【秋華賞】3冠ならず…ブエナまさかの結末

[ 2009年10月18日 17:10 ]

 史上3頭目の牝馬3冠馬は誕生しなかった。それどころか、約20分に及ぶ長い審議の末に、ブエナビスタを待っていたのはまさかの結末だった。

 道中は宿敵レッドディザイアをぴったりマークした。内ラチ沿い10番手を追走。経済コースで末脚をタメた世代最強馬は、余力たっぷりに最終コーナーをカーブ。だが、ここで外に持ち出そうとしてブロードストリートと激突。内に包まれた状態で直線へ。遅れた仕掛けをばん回しようと、エンジン全開で先に抜け出したディザイアに迫ったがハナ差届かなかった。

 写真判定の結果、審議のランプが灯った掲示板には2着欄にブエナの馬番「3」が点滅。「ブエナ敗戦」の報に、場内は大きなどよめきに包まれた。

 3冠を逃した世代最強馬へさらに追い討ちをかけたのが、審議内容を伝える場内アナウンスだった。対象はブエナビスタだったのだ。4角をカーブした際に、ブロードストリート(3位入線)の走行を妨害したとして3着降着。「正直そこまでひどい審議になったとは思っていないが、裁決に従います」と鞍上の安藤勝。

 3冠の期待を一身に背負った世代最強牝馬は苦い思い出を残し、ターフをあとにした。

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2009年10月18日のニュース