【札幌記念】いつものブエナビスタ11秒6!

[ 2009年8月20日 06:00 ]

札幌ダートコースで追い切った札幌記念出走予定のブエナビスタ

 札幌記念の追い切りが19日、札幌、函館の両競馬場で行われ、札幌ではオークスV以来となるブエナビスタが好仕上がりをアピールした。ダートコースで6F84秒4~1F11秒6と抜群の伸びを披露し、動きを見届けた松田博師も自信満々。凱旋門賞(10月4日、仏ロンシャン)に向けたステップレースを、青写真通りの調整過程で迎えられそうだ。

 場所やコースが変わっても、ブエナビスタらしさは変わらなかった。最終追い切りは単走で、しまい重点だったが、直線は松田助手のステッキ2発に瞬時に反応。冷たい雨を切り裂き、ラスト1F11秒6の剛脚を披露した。「いつもと変わらん。長めからサーッとしまいやっただけ。指示はいつも通り。動きもいつも通り。不安はない」。変化を探ろうとする報道陣を前に、松田博師は何度も「不変」を強調した。

 あるとすれば、細かい微調整か。デビュー以来、最終追い切りは常に栗東DWコースで行ってきたが、札幌は芝とダートだけ。今回は慣れないコースでの調整だった。それでも師は「ちょっと硬いから戸惑うかもしれんけど、あとはスピードで調節すればいい。ウッドみたいにバリバリやることはない」と悠然と話した。“ダート仕様”で加減しながら、この伸び脚。仕上がりに不安はない。

 レース条件は決して楽ではない。古馬との対戦も、小回りコースも初めて。しかし、それも師の心配の種にはならない。「古馬の牡馬とやってどうかなとは思うが、勝手に走って来るやろ」と言い放ち、戦法についても「いつも通り(後ろから)来て、差せんかったら仕方ない。馬場も違うけど、まあ、それでも大丈夫やろ」と小細工するつもりもない。

 グランプリ馬マツリダゴッホを筆頭に相手も手ごわい。本来なら試金石と呼ぶべき一戦だが、ブエナビスタにとっては通過点にすぎないのか。「ここで足りなきゃ、外国行ってどうこう言ってられんじゃろ」。師の自信は、どこまでも揺るぎない。

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2009年8月20日のニュース