合田氏 世界は牝馬が席巻!?仏のスーパー牝馬が魅せた!

[ 2009年8月20日 07:49 ]

 【合田直弘の海外ターフ事情】各国の競馬で牝馬が主役となる場面が続出している中、16日の仏国でも牝馬によるスーパー・パフォーマンスが見られた。

 98年にタイキシャトルが制したことで日本のファンにもおなじみの、仏国における真夏のマイル王決定戦・ジャックルマロワ賞(G1、ドーヴィル競馬場)を、4歳馬ゴールディコーヴァが圧勝したのである。牡馬を相手にしたG1制覇は、昨年のムーランドロンシャン賞、BCマイルに次いで3度目。通算では6度目のG1制覇となった。2着馬アクラーム(牡4)に付けた着差は、88回の歴史を誇るレース史上で最大となる6馬身。勝ち時計の1分33秒5は、97年にスピニングワールドがつくった記録を0秒9も上回る、破格のレースレコードであった。
 管理するフレディー・ヘッド調教師は、騎手時代に自身が騎乗して87、88年とこのレースを連覇した、20世紀を代表する仏国の名牝ミエスクを引き合いに出し「ゴールディコーヴァの方がミエスクより上」と絶賛した。今後は、10月4日にロンシャンで行われる1400メートルのG1・ラフォレ賞を使った後、連覇がかかったBCマイル(11月7日、サンタアニタ競馬場)に挑むゴールディコーヴァ。ぜひ、ご注目いただきたい。(競馬評論家)

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2009年8月20日のニュース