【オーシャンC】夏に咲いた菊地!2度目SG制覇

[ 2009年7月27日 06:00 ]

<オーシャンC>ウイニングランでファンの声援に応える優勝した菊地孝平

 思い出の水面で2度目の戴冠。若松競艇のナイターSG「第14回オーシャンカップ」は26日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の菊地孝平(30=静岡)がインから押し切って快勝。05年の当地MB記念以来、4年ぶり2回目のSG制覇を達成するとともに、優勝賞金4000万円を獲得した。2着には2周2Mで徳増と西島に競り勝った浜野谷が入った。

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 スリットで、すでに決着はついていた。90メートル前後の深インだったS展示とは打って変わり、120メートルの楽インとなった菊地は、インからコンマ06のトップS。1M先マイを果たすと、残る5艇に影すら踏ませぬ圧勝劇を披露した。「スタートは少し様子を見たけど、展示より進入が緩くなったので1Mまで余裕があった。1Mは決して良いターンでなかったけど、結果を含めたら100点」と納得の表情で振り返った。
 菊地の武器といえば、何よりも破壊力抜群のS力。今節もその武器を最大限に生かし、シリーズ8戦中7戦でトップSを決めた。「スタートは本当に見えていた。優勝戦もスタートは入っているという確信のもとにターンをした」と最後まで自分のS勘を信じた結果が、05年MB記念以来2回目のSG制覇となった。
 SGタイトルから離れていた4年間を「おまえはこのまま終わっていいのか」と自分に言い聞かせながら過ごしてきた。「50、60歳になった時に、05年がピークだったと思うのは嫌だ。もっと先に自分のピークがあるはずだと思ってきた。だから、ここに照準を合わせてペラや体調を整えてきた」。狙い通りの結果に、「300点くらい与えてもいい」と点数を訂正した。
 今回の優勝で09年獲得賞金は8000万円を超え、今垣に続く2位に浮上。12月の賞金王決定戦出場は決定的となった。「年末に、またピークに持っていけるように準備する」。さらなる高みを求める菊地に努力の終わりはない。(小西 吾郎)
 ▼菊地 孝平(きくち・こうへい)1978年(昭53)8月16日、北海道生まれの30歳。静岡支部。98年5月に82期としてデビュー。坪井康晴、赤岩善生、中沢和志のSGウイナーが同期。SGは05年の若松MB記念に続いて2V。G1は2V。

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2009年7月27日のニュース