うるさいシロッコ 吉田豊が上手に操る/中山記念

[ 2009年2月27日 06:00 ]

<中山記念>吉田豊とのコンビで挑むトウショウシロッコ

 【キーマンの懐へ】

 ――最近は普通にスタートを切っているトウショウシロッコですが、相変わらずゲートの中ではちょこちょこ動いていますね?
 吉田豊 気持ちが高ぶるとソワソワし出す感じなのでどうしてもああなってしまいます。それでもひっくり返ったりはしないけど、スタンド前発走というのは少々気がかりです。
 ――アルゼンチン共和国杯(4走前7着)の時がスタンド前発走で出遅れました。
 ポケットや向正面のスタートなら静かなので落ち着いてくれるけど、スタンド前だと騒がしいためどうしてもテンションが上がってしまいます。
 ――中間もゲート練習はしていますよね?
 毎週やっています。もともと悪かったのが最近よくなってきたというより、元をたどればよかったのが一時悪くなってしまったという感じです。昔の感じに戻ってくれれば普通にスタートは切れるはずです。
 ――前走(AJC杯3着)を振り返ってください。体重がその前から6キロ増でキャリアの中で最も重い時とタイの490キロでした。
 調教で汗をかくほどびっしり走るタイプではないので冬場はどうしても少し太くなってしまいます。今回は少し減ってほしいというのが本心です。
 ――それでもレースはインの経済コースでうまく折り合えた。
 はい。ずっと内を回れて4コーナーもうまくさばけたし、上手にセコく乗れたと思います(笑い)。
 ――ただいつものことですが直線では少し内にモタれ気味。
 これはこの馬の兄弟にも共通していることですけど、右回りでも左回りでも内にモタれてしまいます。とはいっても追えなくなるほどひどくはないので気にしないで大丈夫です。
 ――伸びてきたと思ったら最後止まったアルゼンチン共和国杯や楽に抜け出した前々走のディセンバーS(1着)を見ていると距離も1800メートルくらいがいい?
 アルゼンチンの時は出負けした分、追ったら掛かってしまっただけ。だから一概に距離が敗因とは思っていません。ただ、折り合いを考えると確かに今回くらいの距離の方が乗りやすいかもしれません。
 ――スローペースになりそうなメンバー構成ですが?
 行く馬があまりいないみたいですね。能力が抜けているという馬ではないけど、競馬はすごく上手なタイプなので、内枠ですんなりスタートを切れれば好勝負になっておかしくないと思います。
 ――25日に交流重賞エンプレス杯勝ち。この調子でいきたいところですね?
 いい流れなので同じ感じでいければ、と思っています。
  (ターフライター・平松さとし)

続きを表示

2009年2月27日のニュース