剛力フジ!チップ蹴散らし55秒3/中山記念

[ 2009年2月27日 06:00 ]

<中山記念>力のいる坂路馬場を確かな足取りで駆け上がったアドマイヤフジ

 「第83回中山記念」(3月1日)の追い切りが26日、栗東トレセンで行われ、アドマイヤフジが豪快な走りを披露。中山金杯に続く重賞連覇へ前進した。

 さすがのパワーを感じさせた。26日の栗東・坂路コースは降雨の影響で普段よりも2~3秒程度時計がかかるコンディション。閉門時間が迫る午前10時30分すぎに脚を踏み入れたアドマイヤフジはそんな重たいウッドチップを力任せに蹴散らしていく。ラスト1Fだけ追って4F55秒3。この日2番目に速い時計を出した。稽古をつけた込山助手が好感触を伝える。
 「最後に肩ムチだけ使った。馬場状態を考えれば、55秒台なら十分。いい動きだったし、状態は高いレベルで安定している」
 7歳となっても衰え知らずだ。調教の動きだけでなく、実戦でも証明している。年明けの中山金杯は2番手で流れに乗ると、逃げたミヤビランベリをとらえ、ヤマニンキングリーの追撃を首差抑えて同一重賞2連覇。橋田師も「トップハンデ(58キロ)を背負いながら中身のあるレースをしてくれた」と頼もしい内容に満足顔。重賞2勝と相性いい中山の中距離戦。今回も好勝負を期待していい。
 「お母さん(アドマイヤラピス=嵐山Sなど7勝)のイメージからすれば距離が長い方がいいかもしれないけど、この馬は体が大きい分、中距離がいいのかな」と同師は語る。中山金杯より手ごわい顔ぶれになるが、別定戦で重量は前走から1キロ減の57キロへ。しかも、中山記念は高齢馬の活躍が目立つ。06年バランスオブゲーム(7歳)、07年ローエングリン(8歳)、08年カンパニー(7歳)と、3年連続で7歳以上が優勝。衰え知らずのアドマイヤフジの重賞連勝は可能だ。

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2009年2月27日のニュース