岩手の挑戦「騎手ハンデ戦」導入へ

[ 2009年2月27日 06:00 ]

満員の盛岡競馬場。新企画導入で賑わいをみせるか

 【池田裕文の公営です】岩手競馬が09年度に世界でも初めてという新企画を導入する。騎乗騎手によって負担重量を増減する「騎手ハンデ戦」だ。ファンの要望も多かったとのこと。確かに岩手に限らず、予想要素で騎手を重視するファンは多いと思う。頭の中にはその人なりの“騎手ハンデ”があるはず。さらに主催者が重量という明確な数字でそれを打ち出すことになる。騎乗技術だけでなく騎乗馬確保などを含め自由競争を原則とし、実力がものをいう勝負の世界だけに賛否両論ある。岩手県競馬組合も「実施後の反響が気になる」としている。ただ、ファンが予想する要素、楽しみが増えることは間違いない。

 試験的な導入のようだ。新年度開幕後3開催目(5月上旬を予定)ぐらいから1開催1レースを予定しており、具体的なルールは検討段階。前例がないし、いつの成績を対象にするのか、急な乗り代わりの時はどうするのかなど細則決定は容易ではない。「騎手会など厩舎サイドとも話し合い、理解を得ながら決めなければならない。3月中にはまとめたいと考えています。やってみて結果を見ながら再検討することも必要だと思います」と同競馬組合。みちのく岩手の新たな挑戦に注目だ。

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2009年2月27日のニュース