(6)ヴァーミリアン

[ 2008年12月6日 06:00 ]

ヴァーミリアン

 午前8時半頃から雨粒が落ち始めた栗東トレセン。国内ダートG1・7連勝の偉業に挑むヴァーミリアンが坂路に入った午前10時前には本降りとなった。水分を含んだ重たい木片を跳ね上げながら1本目に4F66秒4。2本目はさらにピッチを上げ64秒9で駆け上がった。

 「凄くいい雰囲気。攻めで動かないのはいつものことだから」と古川助手の表情も明るい。意外にも阪神ダートは未経験(芝は2戦1勝)だが、これまで中央、地方、海外と12の競馬場を転戦して結果を残してきた王者。「初コースを気にする馬じゃない」という言葉には説得力がある。3月のドバイ遠征以来だった前走・JBCクラシック(園田)でも、逃げて勝ちパターンに持ち込んだサクセスブロッケンを首差でねじ伏せる貫禄のレースぶり。左前ザ石の影響で「万全とは言えない状態」だった昨年のこのレースもレコードで圧勝。「何の不安もない」今年、舞台が東京から阪神に替わっても、ダート最強馬の座を簡単に明け渡すつもりはない。

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2008年12月6日のニュース