お尻“プリン”セス!/小倉2歳S

[ 2008年9月5日 06:00 ]

お尻プリプリ、エリモプリンセス

 4日の小倉2歳Sの木曜追いでは、エリモプリンセスが上々の動きを披露した。

 いわゆる“実戦タイプ”のエリモプリンセス。いっぱいに追われた8月29日の坂路4F54秒0が自己ベスト。はっきり言って目立たない。佐々木晶師、谷口助手ともに「まだ非力」と口をそろえる。パワーが要求されるウッドチップコースの調教ではまず派手なパフォーマンスは見せない。
 最終追いも上がり重点に坂路4F56秒3。数字だけならやっぱり地味だが、道中は先に仕掛けたバージンフォレスト(5歳1000万)をアオる動き。ラスト1Fは12秒7で半馬身先着。またがった谷口助手は「この馬なりに良かったよ。馬体(前走時416キロ)がもっと大きくなればいいけど元気はいい」と評価している。
 1度レースを使い、乗り込んだ今回は筋肉の張りが違う。佐々木晶師は「前から見ると細いけど、トモ(後肢)が丸くていいね」と目を細める。小倉の軽い芝なら稽古とは一変の走りが期待できる。それを証明したのがデビュー戦だ。調教の動きがさえず3番人気に甘んじたが、マルカゼウスがハナを切ると、すぐに2番手に控え直線は後続を寄せつけなかった。3馬身半差の完勝に「びっくりしたよ。横綱相撲といえる内容。いいセンスをしている。そんなに乗り込んでいたわけじゃないし、直線は止まるかもと心配したが逆に伸びていたからね」と佐々木晶師は振り返る。
 良馬場が好走の条件になるが、現時点の予報では週末は晴れの見込み。過去10年で8頭が優勝と牝馬が断然優勢なレース。実戦向きのレースセンス、スピードを生かせれば、先輩の小倉2歳女王たちに肩を並べる可能性は十分だ。

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2008年9月5日のニュース